反天皇は裁判所で裁けるのか。。天皇全体主義国家の形跡を求めて。。


僕自身疑問に思っているものの一つに、天皇制と現代政治の関わりがまだ強いことがあります。こうしたことは逆に反天皇に口実を与えているだけにすぎないということが、政府にはわかっていないのではないか。どういうことか。。

http://www.courts.go.jp/vcms_lf/210003.pdf

裁判所のパンフレットによると(僕の環境からは写真が抜けて表示されてますが)、裁判官のバッジは天皇三種の神器のうちの一つ、八咫鏡をかたどっているのだそうである。これはつまり、天皇権力に従っていないか、疑問だと感じている人間まで、ひょっとしたら裁判所は裁けないんじゃなかろうかと、そういう危惧も出てきますね。僕も、こういうのを見るにつれて、裁判所には裁いて欲しくないな、という気持ちが強まりました。

こうした考え方は実はそんなに正しくはなくて、むしろ、最高裁といえども天皇権力には一貫して従ってきた、法ではなく、天皇権力の忠実な番犬であるという方が正しいのではないでしょうか。どういうことか。。

皇室典範には、こういう記述があります。。


第28条 皇室会議は、議員10人でこれを組織する。
2 議員は、皇族2人、衆議院及び参議院の議長及び副議長、内閣総理大臣宮内庁の長並びに最高裁判所の長たる裁判官及びその他の裁判官一人を以て、これに充てる。
3 議員となる皇族及び最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官は、各成年に達した皇族又は最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官の互選による。


皇室会議という、天皇にとって大事な事柄を決める、いわば家族会議みたいなものについての取り決めですが、こういう時はなぜか、法の番人であるはずの、最高裁判所の長官、裁判官なども駆り出されてしまうということです。これでは天皇にとって不利な裁判なんてできっこないじゃないですか。。

いや、皇室会議の場においても、彼らは法の番人としての姿勢を貫いてくれる、と考えるのは甘いです。彼らの胸元には天皇の臣下の証が輝いているではありませんか。

僕としては反天皇に法律は関わりがないのではないか、ということはこの事を見るにつけて、明らかに思います。つまり現行の日本の法の慣習、制度は明らかに偏りがあり、フェアではないし、誰しもに開かれたものでもないという事です。天皇を擁護する者にしか、その効き目はないのではないのだろうかと思います。これが、今の日本の現状ではないか。。(またあとで判例なども詳しく見て行きたいのだけれど)