消防署訪問。

よく悪質の詐欺に「消防署の方から来ました」と言って、消火器を押し付ける詐欺が昔はあったそうなのだが、僕はその逆で、消防署を訪問して来た。(もちろん、消防署はそんな悪質な詐欺とは無関係だ)

その目的とは以前気になっていた、国旗の取り扱いについてである。例えば交番などは、祝祭日などは国旗の掲揚など最近はするそうです。(東京での話、最近目に付くようになった) 交番のお巡りさんに直接聞いてみたところ、警視庁からの通達だそうで、決まりごとだから仕方がない、と言っていた。それなら仕方がない。僕ももちろん、それ以上追求する事なく、その場をあとにしたが、言いようのない不安を感じていた。

その日は祝祭日ではなかったが、消防署に伺ったのも、どういう訳で、はためいている日の丸を掲揚しているのか、という疑問がふと頭に浮かんだので、早速、少しばかりお話を聞きにいったのであります。

聞いてみると、やはり決まりだから、という事であった。消防庁の場合は、平成九年に慣行などの検討委員会が立ち上がり、正式に国旗を掲揚する事を決めたのだそうだ。文章などは頂けなかったが、あとでダメ元で情報公開制度を使って入手したいと思っている。

これで僕はよくある陰謀論に責任を追求する事はしたくない。取り合えず、おそらくは民意を反映したと思って、東京消防庁の総務部はこういう決定を下したのであるだろうし、それなりのプロセスを経ているはずである。僕はそれを無視したくはない。

しかし、たとえば、東京消防庁の総務部長立会いの元、平成12年度においてこうしたやりとりがあった事は記憶されてもいい。

 

この前も区内の小学校、中学校の入学式に行ったら、きれいにやっているんですよ。ところが、都立のある工業高校へ行ったら、国旗掲揚、国歌斉唱といったら、司会の教員がわざといわないんだな。小学校、中学校までは礼儀正しい。高校に入ったら変になっちゃう。中島教育長の積極的な教育改革の姿勢は、僕は評価をするんです。(「押しつけだから」と呼ぶ者あり)押しつけでも何でもない、当たり前ですよ。世界の国で自分の国の国旗と国歌を愛さない国がどこにありますか。中国や北朝鮮なんて、そんなことをやったら強制収容所に入れられるんです。だから、そんなのは常識で、日本の国の国旗を愛することとか敬意を払うことが、実は世界の協調主義に通じるんですから、ぜひこの先生の問題を含めて、主任手当の問題を含めて、チームティーチングの加配教員の不正使用についても、しっかり教育長が指導力を持ってやっていっていただきたいと思います。やっていただければ、僕は一生懸命応援します。

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/kakketsu/d4010026.html

これは東京都議の土屋たかゆき議員の発言です。ホームページを見ますと、( http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/ ) 日本の国旗が背景にはためいておりますね。

私は国旗と国歌を愛さない事が、国際社会に属する人間の当たり前ではない、という意見に決して同調しない。彼がここで挙げているのも、中国と北朝鮮でありまして、むしろ人権無視の国として、世界から標的にされている国、と言ってもよろしいかと思います。(現在でもそうなのだから、10年前においてもそうだったでありましょう)

私は土屋議員のような議員に応援されてしまって、東京消防庁もそうした決まりを採用してしまった、のではないか、と危惧するのであります。

もちろん、現場において、国旗を掲揚する事が格別なんら他の意味があるかどうか、は現場の職員の方の意識次第でありまして、私が推量するのは妥当ではないのは当たり前だと思います。着実に対応して頂き、ありがとうございました。

なお、平成九年以前では、国旗掲揚するかは個々の署長が決めていたそうであり、一元管理されていたわけではないそうです。私は現在の事態は住民の意識を本当に反映しているのか、地方自治がきちんと機能しているのか、確認して行きたいと思います。(それはまた別の機会に)

最近は右翼団体などが、街宣やデモなども盛んにしており、自由な意識を持ちたいと思う人間には段々とすみにくい社会になりそうです。みなさん、「消防署の方がそうだから」という理由で悪辣な詐欺には引っかからないようにしましょう。


一応ご参考までに〜。