僕はどうして反天皇の考えを持ったか。


僕は学習院の大学に入ったけど、そこはうんざりするような事が多かった。

例えばある日の授業中、僕がやたらに教師に意見をするので、不審(笑に思った、院生に、「ここは天皇と関係の深い大学だという事を覚えた方がいい」というような事を言われて、どうも腑に落ちなかった。

つまり、君の態度は天皇の大学にはふさわしくない、という事を言いたそうなのである。彼女によると、学習院はあまり成績がいい大学とは言えないにもかかわらず、優秀な学生や教師が「ただ天皇と所縁が深い」というだけで、集まってくるというのだ。そんな事ってあるのだろうか?笑。

確かに学習院の先生はそれなりに優秀だと思うが、それは教授会がしっかりしており、教授たちが運営しやすいようにされているから、であって、別に天皇とはあまり関係がないと思う(ということを学習院の教授から聞いた事がある)。今の時勢では、常勤職が文学部では狭められているということもあり、常勤職を提示されれば、別に断る理由はないものと思われるのだ。つまり、教授が良さそうだと思う真面目な研究者を常勤や非常勤として集められる、というわけである。

だから私は彼女の勘違い、だと思ったのだけど、こうした事は枚挙にいとまがない。

サークル運動もやたらよくわからん、天皇主義者の影響のせいか、やたら頭が硬くなった学生が多いのは確かな事だ。果ては学習院は学歴が高い、などという妄想をいだいている学生が多い。普通に考えれば、学習院は私大ではCランクだと思う。早稲田、慶応、明治大学、立教よりもランクは低いと思われる。(別に僕はそんな事を気にしてないけど)

つまり、僕に意見を申した、院生と同じく、学習院は名門というよくわからん観念をいだいている学生が多く、それは多くの場合天皇に関係してというから、始末におえない。つまり、なんら客観的な評価や裏付けが取れないのである。最近はそうした風潮は一部の教授にも影響を及ぼしており、私としては本当に大丈夫なのか、疑問なのである。

僕はこうした事で、反天皇になった。日本人の場合、天皇がでてくると落ち着いて思考ができないばかりか、思考そのものも否定する傾向があるのは怖い事だ。思考する人間というのは天皇主義者にとっては、考える事ができない存在らしいのだ。