よくわからない右と左

僕はあんまり右と左を意識しないでのほほんと生きてきた。

だからというか、最近、右っぽい人たちのツイートを見たり、左っぽいところのデモに行ったりすると、ちょっと違和感を感じるのだけど、でもこうやっている人もいるんだなあと人生勉強できているような感じがします。

本日も、新宿では民族派の人たちが集会をしているそうですね。

こういう人たち→統一戦線義勇軍鈴木邦男ノイホイ 

分かります?僕はちょっとわからないです。

最近、鈴木邦男さんが出ている本を読んだりしていたので、ちょっと周辺事情は頭に入っているつもりですけど、やっぱりちょっとわからないところがあるんですよね。

あ、この本は面白かったです。 「言論自滅列島」(森達也、斉藤貴男さんとの鼎談、河出文庫

斉藤さんってけっこう特色のある、ライターの方で、いろいろ勉強になることを書いてくれています。

サラリーマンの源泉徴収についても書いているのですが、戦中から行われていたとは知らなかったですね。源泉されてしまうと、納税意識が希薄になるから問題だ!ということをおっしゃっていました。確かに。

それで話を戻すと、左翼は新左翼というのが僕の親父さん世代からあるわけです。代表的なものにブント(共産主義者同盟)があるかと思います。第一次は島成郎、第二次は荒 岱介が創立者らしいのですが、とかくこの手の組織はかなりの分裂と統合を繰り返していて、けっこう込み入っていてちょっとよくわからない。

荒さんはなくなってしまいましたが、『新左翼とは何だったのか』(幻冬舎新書、2008)を書いていて、面白いなあと思いました。

一番の問題は中核と革マルなのですが、中核は目立ちたがり屋、革マルは隠密部隊と覚えておけば間違いはありません(本当か汗。。) デモに行くと、革マルさんも中核さんもご健在な様子がわかるかと思います。マスク、ヘルメット、サングラスという出で立ちが革マルさんのユニフォームですね。

そういえば、あさま山荘事件で指揮をしていた、佐々淳行さんの本を読んだのですが、佐々さんは成田闘争も、東大全共闘も、赤軍事件も、みんな同じ極左という分類をされていて、なんだかなあと思いました。(佐々さんのおじいさんは閔妃殺害にも関与したそうで、いろいろ悪名高そうですが、そこら辺も結構面白そうですね。)

赤軍は実際の爆弾や銃器を持ち出して、革命活動をされていたのですが、その他の左翼陣営の活動はゲバ棒とか投石とか、火炎瓶でしょうか。。全共闘は火炎瓶が主体だったそうですが。。新左翼系はゲバ棒で、機動隊を敗走させたとか。。激しいと言えば激しいのですが、砂川闘争などの初期の闘争では、あまりゲバ棒も、火炎瓶も、もちろん爆弾もなかったみたいですね。。肉弾戦で執行部隊を退けたのはすごいというほかありません。

学園闘争が年を重ねることで、より過激になったりしたようですね。。

今でも第二次ブントの分派で共産主義者同盟を掲げているところもあるようですけど、面白いと言えば面白いですね。左翼は本当に込み入っていて、新社会党とかもあるんですね。

右翼はよくわからないけど、地域ごとにありそうな草の根の右翼さんは残っている気がしますし、なんというか、独自の文化圏を作り上げてしまっている感じがします。

右翼、左翼、両方とも細分化が進んでしまって、あまり大きな原動力にならないのが、現在の姿かもしれません。60年代に国会周辺を30万人くらいが取り囲んだ事件もあったのですが、もうそんな大規模なデモは起きないかもしれない。

ただ、今の状況は同時多発的にデモや座り込みが起きてしまっていて、これがそれぞれかなり本気でやっていると思うので、一つの流れにはならないけど、それぞれがアイデンティティを持って、それぞれ一つの活動を貫徹していたりする。徐々に体制VS反体制という図式も崩れて、やがて小さな集団がせめぎ合うのが、これからの政治活動かもしれません。体制といわれる人たちも一枚岩では決してないと思うのです。暴力という手段が消えたせいで、体制も反体制もなくなるのではないか、と思います。でも体制側には警察力というものがありますけどね。

しかしともかく、特に集団に属していない人間はステークホルダーを握ることはないので、こういう時代になると、必然的に小さな組織に属してないといけないのかもしれません。難しいですよね><。

最近言われていることは、右も左も何を持ってそれぞれ規定するのかがあいまいになってきています。左翼の人たちの中でも、憲法を改正しようと考える人たちがいます。憲法第一条の天皇についての記述を削除しようとする人たちです。反天皇制という立場からの象徴天皇制の解体を求めています。そもそも左翼的といわれる人たちも、愛国心と無縁であるかというと、そうでもないようです。右翼は下から政治的要求を行う場合は、たいてい腰が砕けていますが、まだ天皇制に対して愛着を持っている人が日本では、マジョリティだと思います。個人的なプレイヤーの数では左翼活動家のほうが、人数的にそろっている気がしますが、石原慎太郎のような人を含めると、右翼はそれなりの勢力になると思います。結局、右翼は親米右翼という言葉にもある通り、大なり小なり体制的のようです。


とまあ、だらだらと書いてしまいましたが。。このへんで。。

(あ、本当は監視カメラについて書くつもりだったのに。。。(@_@;))