先週のイベントの感想


今日は米沢嘉博記念図書館のイベントに行ってきました。「JUNE」という雑誌についてのイベントで、耽美系らしくて、七割以上女性でした。後ろから見ると黒山の人だかり〜。

内容についてはほとんど前提条件が既知の扱いで、丁寧な説明とかはなくてしんどかったです。よく理解できなかった〜。翻訳家の柿沼瑛子さんという人と、京都精華大学で教えている浅川俊彦さんという元編集者の人の対談です。

柿沼さんはコミケで耽美系小説の翻訳などをされているようなので、興味のある人はぜひチェックをされてみるといいかもです。

http://fwotoko.blog104.fc2.com/blog-entry-562.html (ファンの方のページ)

僕も「ボーイズラブ小説・耽美小説・ゲイ文学ブックガイド」を読んでみたいです!


それと今でもJUNE系ということでイベントがあるみたいでびっくりしました。

http://www.jgarden.jp/

話している内容は、柿沼さんの性癖を暴露したような格好になっていましたけど、中島梓さんの「マンガ青春記」まんまの青春時代だったという。。中島さんはJUNEの生みの親みたいで、それ関係の本を作るべきだという話をされていました。中島さんは偉大というのは、エッセイを読めばわかるかと思います。栗本薫名義でおもしろい小説を書き、なおかつ中島名義では、優れたエッセイを書くわけですね。



で、その当時のロックとかは美少年が多かったので、JUNEはその影響を受けていたみたいです。好きな人はロックのコンサートを見ていたということでした。当時は音楽やイラストやマンガ、文学、ゲイのコンテンツみたいなのはお互いに相互乗り入れみたいな関係だったらしいのですけど、今は細分化されているとのこと。まあ確かにそうですよね。それでもアニソンとかにあるみたいに、全く切り離れたかというと、そうでもない感じですけど。


もう一つのイベントは都条例&児童ポルノのイベントが6月21日にありました。この震災のどさくさにまぎれて児童ポルノ法改正案を提出しようという動きが自民党公明党からあるみたいで、民主党も好意的だとか。まだ全貌は明らかではありませんけど、とりあえず単純所持を禁止しようという動きらしい。

http://www.ustream.tv/recorded/15523054 (動画 ユースト)

参加者、永山薫 昼間たかし、長岡義幸、ダニエル兼光 @道楽亭(新宿二丁目


この法案が本当に実際に児童ポルノの被害者の少女たちを救うことができるのでしょうか。

ツイッターでいろいろ出てると思いますが、推進派の院内集会では、子供たちを働かせている秋葉原のポルノ店について話が出ていて、この店は現行法では摘発できないから、もっと厳しくしようなんて話があったそうです。


その話が出ると、永山さんというエロマンガ研究家は、子供を働かせているんだから逮捕しろよ、ということをおっしゃっていて、なるほどなあと。あと歌舞伎町を舞台にして、少女たちのポルノを作っているみたいですが、それも逮捕した方がいいということでした。児童ポルノ法反対の人も、実在少女の保護するべしという考えのようでした。

問題なのは、児童ポルノの単純所持ということですが、これは子供を守るというよりも大人を逮捕するという姿勢にシフトしてある条項といってもいいでしょう。適当に家捜しして、ポルノみたいなものが出てくれば原則誰でも逮捕できます。三号ポルノの規定との組み合わせをすると、高校生っぽい女の子のパンチラでも十分逮捕できるでしょう。最近、某週刊誌が制服を着た女の子たちのエッチな写真を載せていましたけど、あれもまずいのでしょうか。。さすがに週刊誌を指定されてしまうと、かなりの数の男が逮捕できてしまうでしょう。そうなると逮捕する、しないの基準は警察官の心証になってしまい、危険です。

まあだいたいそういう問題があって、つまり現在の児童ポルノはどこからどこまでがそうなのかがきわめて曖昧になると思います。けっこう過激なものが取り締まれず、女子高校生が自分の姿を写メで撮って逮捕されていたりしますが、それはどうなのか?本当にそれでいいの?

現在の児童ポルノ法では、提供目的の所持と提供も罪に当たります。それでも強いくらいかなと感じてしまいます。。

帰りは知り合いになった、創価の人と一緒に帰りました。学会の方でも、都条例では反対に回った人もけっこういたそうで、この問題で上からの指示みたいのはなかったみたいでした。オタクはどこにでもいるのですね。創価はある意味民主的なシステムみたいだそうで、集会に行きやすい主婦や退職して暇なお年寄りの人たちが党を動かしているそうです。だから、児童ポルノやマンガについては厳しい態度になってしまうそうです。公明党が取り締まる方向に行っているのは、少なくとも一つはそういう原因があるそうでした。

僕は初耳だったのですけど、マンガ家として有名なM先生や、W先生も熱心な学会の方みたいでした。だけど反対されていたみたいですね。決して、一枚岩ではないので、あんまりこの問題について、創価に対してのヘイトスピーチはやめた方がいいでしょう。


とまあ、そんな感じでした。今週もそれなりに有意義でしたけど、金が〜!という状況です。

メルマガでも始めましょうか(笑。