米沢嘉博記念図書館に行ってきたよ。

イベントがあったので、いってきました。まだ二回しかいったことはないけど、面白い場所ですよね。明治大学の施設なのに、ちょっと離れていて、ゆくゆくは早稲田の現代マンガ図書館と一緒になるという。たぶん移転するんでしょうけど。面白いことに、開館する日が月、金、土、日、祝日になるらしい。つまり平日やってないんですよね。入場するのにはお金が300円ほどかかるという、特殊な図書館です。ただ、明治大学の持ち物だという風に考えると、外部の人間が利用出来ることは、素晴らしいと思うし、お金をかける意義も十分にある。僕はあまり利用しませんけど。これからはもうちょっと利用したいもんです。

そこでは一階が展示スペースで、狭いながらも、レンタルボックス的な仕掛けになっていて、ボックスの中に本やアイテムが展示してあります。手に取れないのが、難点なんでしょうか。一階部分は無料です。一階のスタッフさんに二階に行きたいけど、と言うと、一日入館の手続きを取ってくれますが、身分証が必要です。二階にはいったん外に出て、脇のエレベーターから上がります。

そして二階部分が、書籍などを閲覧するスペースです。外部の人間は300円で、そこに置いてある本ならどれでも閲覧することができます。そして、パソコンなどで検索して、閉架の書籍も請求できますが、これは別途料金が必要です。料金表はホームページでも参考にしてください。http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/index.html

さて、その二階の部分で、今回のようなトークショーが行われるそうです。いろいろとその筋では有名な人もいらっしゃっていて、今回では、永山薫さんを始め、著名な方がいらっしゃってました。だいたい今回のような、昔の作家先生に関してのイベントでは、いらっしゃる人たちの年齢も上がっているみたいです。となりにゴスロリっぽい女の子が来て、「レイプマン」の話になると、ドキドキしたけど。

イベントはみやわき心太郎さんの追悼イベントでした。本人をよく知る人たちによる発表は良い部分と悪い部分があって、良い部分は生の話が聞けること。悪い面は、包括的な話が見えてこないところです。全体的にみやわきさんとはどの様なマンガ家か、というところがちょっと分からなかった。いろいろと部分をみながら、全体像を構築しないといけないんだけど、その作業はあったとしても見えづらかった。そこまで有名ではないにしても、劇画マンガを一人で支え続けてこられたようで、やっぱり立派な人なので、その分、周囲からはみやわきさんの全体像が見えてこないような感じを受けました。劇画マンガのテーゼである、「人間の追求」ということに関しては、みやわき先生はピカイチみたいです。


良いところは、お人柄やマンガを描く姿勢がダイレクトに伝わったことと、こぼれ話を聞くことができたところと、それとこのイベントの講師の飯田耕一郎さんによるマンガの表現論みたいなのを聞くことができてよかったです。なるほどと思わせる箇所がたくさんあり、少しみやわきさんのマンガ観に近づくことができた。最近の視線誘導論に近いものがありますが、おそらく独特のものです。時代的で、劇画っぽい感じは受けましたけど、説明が合理的なので、マンガに興味のある人はみておいたほうがいい、という内容でした。活字化されるといいですよね。

飯田耕一郎さんのホームページ・・・http://www9.plala.or.jp/usaya/
(みやわき心太郎さんの作品目録あり)

あーー、面白かった。


ハンギ