秘密保護法の施行にともなって。

秘密保護法が本日0時に施行されたらしい。
この問題で、官邸前には夜中に1000人集まったそうだけど、もちろん、施行を妨げることはできなかったわけですね。 

僕自身は秘密保護法なんて、今までさんざん嘘をついてきた政府が今度はその嘘を隠さなくてもいい、ということを示してしまった点で、多少評価できる。要は今までの政府は何ら恥じることなく、嘘や公文書の廃棄をしてきたわけだが、今度は正式に総理大臣の許可が必要になるとかで、少なくとも、法律にすることで、彼らなりのモラルを多少示したのではないかと思われる。

そういえば、「21世紀の資本」という本が出版されたが、経済学者の飯田泰之氏はアメリカ人は資本が資本をうみ、それが勤労者の収入や福祉を凌駕する、という出来事にアメリカ人が今さら驚いている、という風に驚きあきれたわけだが、今回の秘密保護法の問題も、同じことで、近年まれに見る反民主主義国の日本が、民主主義を標榜しているかたはらいたい現状など、多くの日本人には知られていないのだろう。

意外と自分の国のやることは自分達の目には入らないものではないか。