反逆のルルーシュ感想

 あんまりこれまで見てなかったアニメだったけど、けっこう楽しめた。
 
 ただ、中二病みたいな設定もあって、なるほど、サンライズはこの頃から中二病路線だったのかと思った。メカの設定とか動きとかは、比較的最近のセイクリッドセブンにも引き継がれているように見える。ただ世界観はルルーシュの方が大きいのかな。

 僕が見たのは「コードギアス 反逆のルルーシュ」の総集編で、テレビシリーズ全25話を圧縮したもので、細かい話はわからない。大まかな話はなんとなくわかった感じですね。そして続編のR2の総集編もみた。こっちも全部で25話らしい。両方ともiTunesから借りた。

 この世界ではなぜか日本は占領されていて、そこで独立運動とかが盛んという設定になっている。なんか最近でもどこかで見たなあ。主人公は自分の身元を隠して独立運動に身を投じて、私怨をそそごうとする。(彼にもいろいろ事情はあるので。)まるでザビ家の確執にも似たようなものを描いていますね。

 詳しくは見ていただくとして、「カウボーイ・ビバップ 天国の扉」も最近見たんだけど、けっこう考えが似ていて(ビバップのこの映画は僕にとっては謎でしたが・・これもサンライズみたいですね)、記憶が問題として出てくるんだけど、この記憶を消されることに非常に抵抗するのは面白いなと思いました。僕はあってもなくてもいい記憶もたくさんあるので、別に記憶を消されるのはそんなに悪いことではないと思うんだけど、主人公たちは我が強いですね。(もっとも、主人公と仲が良かった女の子が主人公側に父親を殺されて取り乱すのだけど、そういうときに記憶を消したりはする。。ある意味肯定的な記憶の消し方もする。なるほどなあと。)

 僕個人的には日本が占領されているのは、別に悪いことじゃないと思うのですが、そのあたりは総集編というせいもあってよく把握できないまま、最初の総集編はおしまい。次の総集編では、世界が動くような感じでキャラクターも動くのだけど、もうちょっと最初の総集編のときにでも反映させれば良かったのにと思った。主人公は、続編の総集編では敵側だったはずのヴィブリタニアの皇帝になるのだけど(なんて中二病!)そういう動きは一作目からもっと出せば良かったのになあと思った。ルルーシュの父親の皇帝は第一シリーズで殺しておけば良かったと思いますよ(不謹慎ですけど^^;)。そうすれば早くからルルーシュが敵側の皇帝とそれに対抗する黒の騎士側の代表を兼ねられて、もっと酷いことになったのに残念です・・もっとね、ルルーシュには積極的に悪になって欲しかったなと思うのです。 誰1人報われることなく、終わる話でも良かったのになあって思いますが、これは個人的な趣味なんでしょうかね。やるのであればもっとやって欲しい。そのあたりはちょっと中途半端な気がした。

 個人的に良かった見所は、紅月カレンと枢木スザクの一騎打ちでしょうかね。二人とも日本人でありながら、レジスタンス側と皇帝側という異なった立場になってお互い何度も戦うという、宿命を背負っていますけど、ガンダムでたとえればシャアとアムロですかね。紅月がアムロでシャアがスザクですかね。アムロにだんだんシャアが圧迫されるように、だんだんとスザクがカレンに圧倒されていくのも面白いなあと思います。メカニックの動きは秀逸でした。

 サンライズはもう中二病作品しか作らないのでしょうか、中二病作品で儲けて、自分たちのやりたいことをやるというのも悪くはない経営だと思うのですが、僕としては中二病作品は堅実な売り上げが期待できるかというと、ちょっとどうなんでしょうね、そういう不安はあります。だからたぶん全社を傾ける勢いでサンライズ中二病作品を作っているのでしょう。その意気や良し!であります^^